この記事のポイント
- 越前市の住宅地の平均価格は30,600円/㎡、変動率は-0.7%(2026年地価公示・1月1日時点)
- 市全体の平均は目安。町ごとに水準が異なり、平均=各エリアの相場ではない
- 公示地価(1月1日時点)と基準地価(7月1日時点)は調査主体も時点も別物
- 実際の取引価格は国土交通省「不動産情報ライブラリ」で地図から確認できる
- 価格の安さだけで決めず、用途地域・接道・上下水道の状況を必ず個別に確認する
越前市で土地を探し始めたものの、「この価格は高いのか安いのか」がわからず手が止まっている方もいるでしょう。地価公示や基準地価の数字だけを眺めても、自分が検討している土地に当てはめにくいと感じるのではないでしょうか。本記事では越前市の土地価格について、購入時に支払う実勢の取引価格と、その目安となる公示地価・基準地価の両面から整理していきます。なお固定資産税や相続税の評価額はここでは扱いません。
結論から先に述べておきましょう。越前市の住宅地の平均価格は30,600円/㎡です。変動率は-0.7%でした。市全体で見れば小幅な下落にとどまっています。ただ、町ごとの差は決して小さくありません。家久・国高・吉野といった気になるエリアの坪単価は、それぞれ数値の背景が異なります。相場の全体像から具体的な確認手順まで、順を追ってご紹介します。
越前市の土地価格は?2026年の結論
越前市の住宅地の平均価格は、1平方メートルあたり3万600円ほどが目安になります。
越前市の土地価格相場
土地探しを始めると、まず気になるのは市内の実勢価格です。いくらぐらいで取引されているのか、数字で確認しておきたいところです。2026年の地価公示によると、越前市の住宅地の平均価格は1平方メートルあたり3万600円、商業地は4万1700円、全用途の平均は3万5000円です。変動率は住宅地・商業地・全用途のいずれも前年比マイナス0.7%となっており、市全体としては小幅な下落傾向が続いています。
一方、同時期の福井県内全体を見渡すと、住宅地は変動率0.0%で30年ぶりに下げ止まりの動きを見せており、商業地はプラス0.3%と3年連続で上昇しています。福井市など上昇が目立つ地域がある中で、越前市は県内の流れと必ずしも足並みが揃っていません。県平均だけを見て「福井県は上昇基調だから越前市も同じ」と考えるのは早計です。エリアや用途によって温度差がある点を踏まえて土地を選ぶと、価格の見誤りを防げます。
坪単価の概要
平方メートル単価だと、感覚がつかみにくいという方も多いのではないでしょうか。坪単価に直すと、越前市の住宅地はおおよそ10万1000円/坪、商業地は約13万7900円/坪という水準になります(1坪=約3.3平方メートルで換算)。
ただし、越前市の土地相場は市内どこでも同じというわけではありません。同じ「越前市 土地相場」という言葉で調べても、駅からの距離や用途地域によって坪単価には差が出ます。福井県の地価調査(7月1日時点、9月公表)を見ると、住宅地は変動率プラス1.0%、商業地はプラス0.6%という結果でした。公示地価とは調査時点も地点構成も異なる数値なので、単純に並べて増減を比べることはできません。公示地価と地価調査、どちらか一方だけを見て「越前市の地価はこうだ」と決めつけるのは避けたほうが安全です。参考として、国土交通省の実取引データを見ると、越前市の土地(宅地)取引106件の坪単価の中央値はおよそ10万円/坪でした。25〜75パーセンタイルで見るとおよそ7万円〜12万円/坪の幅に収まります。公的な指標としての坪単価と、実際の成約に近いレンジ、この両方を頭に入れておくと、物件情報を見たときに高いか安いかを自分で判断しやすくなります。
土地購入にかかる初期費用
土地そのものの価格ばかりに目が行きがちですが、実際に購入する際は土地代金以外の費用も発生します。代表的なものとして、売買契約書に貼る印紙税、所有権移転登記や抵当権設定登記にかかる登録免許税、不動産取得税が挙げられます。ほかにも、仲介を依頼した場合の仲介手数料や司法書士への報酬が必要です。これらの税率や軽減措置は改正されることがあるため、具体的な金額は購入前に国税庁や福井県税務課の案内で確認してください。
例えば坪単価10万円のエリアで100坪の土地を購入すると、土地代金だけで1000万円程度が目安になります。これを住宅ローンに組み込んで返済する場合、金利や返済期間によって毎月の負担は変わります。土地代金以外に、諸費用として数十万円単位の支出が発生する点も見落とせません。土地価格だけを基準に予算を立てると、契約の段階で資金が足りなくなることがあります。総額でどのくらいかかるのかを早めに把握しておくことが、無理のない土地選びの第一歩になります。
越前市のエリア別坪単価を比較
エリアごとの公示地点は市内の一部に限られるため、気になる土地は個別に価格情報を確かめることが判断の近道です。
.webp)
エリア別坪単価一覧
越前市内で公示地価の対象になっている地点は限られています。家久・国高・吉野の全域をまるごと代表する数値があるわけではありません。とはいえ、公表されているデータを並べると、エリアごとの傾向は見えてきます。
家久町の住宅地は近年ゆるやかな下落が続いており、直近の前年比は0.8%の下落でした。一方、国高の住宅地は2025年時点で坪単価15.0万円(1平方メートルあたり4.5万円)となり、前年比0.4%の上昇となっています(※数値は令和7年(2025年)公示地価時点)。
これらの数字は各エリア内の特定の1地点の価格にすぎません。「家久はどこも8万円台」「国高はどこも15万円前後」という意味ではないのです。同じ町内でも、駅からの距離や道路の幅、区画の形によって数十万円単位の差が出ることは珍しくありません。越前市の土地相場を大づかみに把握する材料として使い、候補地が固まった段階で個別の坪単価を確認しましょう。
エリア | 用途 | 坪単価(2025年) | 前年比 |
家久町 | 住宅地 | 8.3万円 | -0.8% |
国高 | 住宅地 | 15.0万円 | +0.4% |
吉野 | データなし | - | - |
家久エリアと国高エリアの比較
家久と国高を並べると、坪単価はおよそ2倍近い開きがあります。ただしこの差を「国高の方が優れている」と単純に受け止めるのは早計です。両エリアは調査対象の用途や地点構成が異なるため、金額の大小だけで住みやすさや将来性を語ることはできません。
家久エリアは坪単価が抑えられている分、同じ予算でもゆとりのある区画を確保しやすい傾向があります。子育て世帯が広めの庭付き住宅を検討する際には、選択肢が広がりやすい地域です。一方で坪単価が緩やかに下落してきた経緯もあるため、購入後の資産価値の見通しについては情報収集を丁寧に行ってください。
国高エリアは坪単価が高めで推移しており、2025年は前年からわずかに上昇しています。予算に余裕がある方や、生活利便性を優先したい方には検討しやすいエリアです。ただし価格が上振れしやすい分、同じ広さの土地を確保しようとすると総額が大きくなりやすい点は覚えておいてください。
「家久は安いから得、国高は高いから損」と単純化しないことです。それぞれの土地がどんな条件(道路付け・区画の形・生活動線)で成り立っているかを見比べる作業が、後悔しない土地選びの土台になります。
コストパフォーマンスが良いエリアはどこ?
坪単価だけを基準にすれば家久エリアの方が抑えやすく見えます。とはいえコストパフォーマンスの良し悪しは、価格の高い安いだけで決まりません。通勤や通学の動線、日常の買い物のしやすさ、周辺道路の広さなど、暮らしの土台になる条件と価格のバランスで判断してください(※数値データは令和7年(2025年)時点の公表内容を参照)。
家久エリアは坪単価がゆるやかに下がってきた経緯があり、同じ予算でもゆとりある区画を選びやすい点が魅力です。広めの土地に平屋や庭付き住宅を建てたいと考えている方には、検討の価値があるエリアといえます。ただし価格が下がり基調にあることは、将来売却する際の見通しにも関わってくるため、購入前に周辺の取引実態も併せて確認しておきましょう。
国高エリアは坪単価が上向きに転じており、利便性を重視する層からの需要がうかがえます。総額は上がりやすいものの、生活の利便性を優先したい方にとっては納得感のある選択肢になります。
なお、市内全体の土地取引の坪単価は地域差が大きいのが実情です。実際の取引価格帯にも幅があります。家久・国高のどちらを選ぶにしても、この価格帯を一つの目安にしながら、個々の土地の条件を丁寧に見比べてください。それが失敗を防ぐ近道です。
越前市の土地価格の動向と予測
直近1年の急変数値だけを見るのではなく、10年単位の下落幅と地点数の変化を合わせて見ることが判断の近道です。
2026年の土地価格予測
福井県内では2026年3月公表(令和7年調査)の公示地価が2年連続で全用途プラス0.2%となりました。住宅地は30年ぶりに下げ止まりましたが、越前市は依然としてマイナス圏にあり、県全体の下げ止まりの流れにはまだ追いついていません。同じ年の県内データでは福井市の住宅地がプラス0.6%、商業地がプラス1.9%と上昇を続けている一方、越前市は下落が続いている形です。エリア単位の集計では住宅地・商業地とも前年より2桁の上昇率を示す数値も見られますが、これは調査対象の地点数が前年より大きく減った回に生じやすい振れ幅です。地点構成が変わっただけで、実勢が急騰したとは言い切れません。2026年に越前市で土地を探すなら、県全体の上昇基調と越前市の足元の数値にはまだ差があるという前提で、値上がりを急いで期待しすぎないほうが無難です(※データは令和7年(2025年)時点のもの)。個別の土地の妥当性は、後述の実際の取引データと合わせて確認してください。
過去の地価推移
越前市の地価推移をさかのぼると、住宅地は長らく下落基調が続いてきました。家久町では年ごとに小幅な下落が積み重なってきた地区で、急落というより緩やかな目減りが続いています。国高ではわずかに上向いた年もありました。越前市の土地相場を長期で捉えると、下落一辺倒だった時期を経て、地点や年によって下げ止まりや反転の兆しが部分的に出てきた段階にあるというのが実態です。一方で福井県の基準地価は下落幅の縮小が続いています。越前市の地価推移も、県全体のこの縮小トレンドの中に位置づけて眺めると、流れをつかみやすくなります(※令和7年(2025年)時点の地価推移データに基づく)。過去の推移は地区ごとに差があるため、家久・国高それぞれの数字を単独で見比べるだけでなく、年ごとの変化幅にも注目してみましょう。
公示地価と基準地価の違い
公示地価と基準地価はどちらも土地取引の目安になる価格ですが、調査の時期と主体が異なります。半年ずれた時点のデータが年に2回出る形になるため、公示地価だけでは分からない半年間の値動きを基準地価で補って確認できます。福井県内では地域差が大きく、越前市で土地を探す方は、1月時点の公示地価だけを見て安心せず、9月に公表される基準地価も合わせてチェックしてください。そうすることで、直近半年の変化を取りこぼさずに済みます。片方の数値だけを信じて判断を急ぐと、季節による値動きを見落とします。両方の時点のデータを照らし合わせる習慣が、地価推移の読み違いを防ぐ具体策です。
土地購入時に知っておくべき税金と法令
税率や規制は制度改正で変わるため、契約前に国税庁・福井県・越前市の窓口で最新条件を確かめる姿勢が安心です。
.webp)
土地購入時にかかる税金
土地を買うと決めたとき、多くの方が気になるのは物件価格そのものよりも「そのほかにいくらかかるのか」という点かもしれません。越前市で土地を購入する場合も、契約時の印紙税、所有権移転にともなう登録免許税、取得後にかかる不動産取得税といった諸費用を見込んでおく必要があります。土地の譲渡そのものは消費税が非課税とされていますが、仲介手数料や造成工事など建物・サービスにかかる部分には課税対象となるものもあります。契約書に記載された金額の内訳は、事前に確認しておきましょう。登録免許税や不動産取得税には軽減措置が設けられる場合がありますが、税率や適用期限は税制改正のたびに見直されるため、この記事で具体的な料率を断定することは避けます。契約前には国税庁のサイトや福井県税務課の案内で、購入時点における最新の税率・軽減要件を確認しておくと安心です。住宅ローンを組んで土地と建物をまとめて購入する場合は、住宅ローン控除の適用条件や床面積・省エネ性能の要件も絡んできます。資金計画の段階で金融機関や税理士に相談しておくと、想定外の出費に慌てずに済むでしょう。
越前市の土地利用計画
家久・国高・吉野といったエリアに興味を持つ方の中には、「この土地にどんな建物を建てられるのか」を知りたい方も多いはずです。それを左右するのが用途地域や都市計画区域の指定で、同じ坪単価の土地でも建てられる建物の高さや用途が異なることがあります。越前市内には市街化区域と市街化調整区域、あるいは線引きのされていない区域が混在しており、どの区分に属するかによって開発許可の要否や建築できる建物の種類が変わってきます。たとえば市街化調整区域では原則として住宅を新築しにくい取り扱いがされる場合があり、価格の安さだけで判断すると後から建築計画が思うように進まないこともあります。用途地域についても、第一種低層住居専用地域であれば周囲に高い建物が建ちにくく、日当たりや静けさが将来にわたって保たれやすい傾向があります。一方、近隣商業地域などでは店舗や事務所が混在しやすくなります。こうした指定は土地ごと、地区ごとに異なりますので、気になる土地が見つかったら越前市の都市計画担当窓口で用途地域・建ぺい率・容積率を個別に確認しておくと安心です。
土地購入に関する法令や規制
越前市で土地を探すときは、都市計画法や建築基準法だけでなく、農地法や森林法といった規制の有無も確認しておきたいところです。田畑だった土地を宅地に転用する場合は農地法の許可や届出が必要になることがあり、山林に近い土地では地域森林計画の対象になっているかどうかで手続きが変わってきます。接道状況も見落とせないポイントです。建築基準法上の道路に十分な幅で接していない土地は、将来の建て替えや増築で制限を受ける可能性があります。私道負担や通行権の有無まで含めて確認しておくと安心です。境界が確定しているかどうかも大事な確認事項で、隣地との境界標がはっきりしない土地は、購入後に測量や隣接地所有者との協議が必要になる場合があります。意外に思われるかもしれませんが、2026年4月からは所有者の住所や氏名の変更登記が義務化され、正当な理由なく変更を怠ると過料の対象になり得る点も押さえておきたい制度変更です。土地の売主が個人か宅地建物取引業者かによっても契約条件の扱いが異なりますので、重要事項説明の内容を丁寧に読み、疑問点はその場で宅地建物取引士に確認する姿勢が、後悔しない土地購入につながります。
越前市での土地購入体験談
個々の体験談は条件が異なるため、あくまで参考程度にとどめましょう。判断の軸は、必ず自分の希望条件と照らし合わせて考えることが大切です。
成功した土地購入のケーススタディ
土地探しがうまくいった方の話には、いくつか共通点が見られます。ひとつは、購入前に希望条件の優先順位をはっきり決めていたことです。通勤のしやすさを最優先にするのか、周辺の生活環境を重視するのか、あるいは価格を最優先にするのかによって、選ぶべきエリアは変わってきます。たとえば家久エリアや国高エリアは住宅地としての公示地点があり、落ち着いた住環境を求める方に選ばれやすい傾向があります。一方、吉野エリアのように公示地価のデータが乏しいエリアもあり、その場合は個別の取引事例や現地の様子を丁寧に確認したという声が目立ちました。
もうひとつの共通点は、価格だけで決めなかった点です。坪単価が周辺より安く見えても、接道状況や上下水道の有無、造成の必要性によって総費用が変わることがあります。表面的な価格差にとらわれず、造成費や外構費まで含めた総額で比較検討した結果、満足度の高い買い物になったという話は少なくありません。越前市の土地相場を調べる際は、こうした付帯費用まで視野に入れることが、後悔しない選択につながりやすいでしょう。
土地購入後の後悔ポイント
一方で、購入後に「もっと確認しておけばよかった」と感じる声もあります。よく挙がるのが、境界確定の有無を十分に確認しないまま契約してしまったケースです。隣地との境界があいまいなままだと、将来の建て替えや売却の際にトラブルの種になりかねません。契約前に境界標の有無や測量図の内容を確認しておくことが、こうした後悔を避ける手がかりになります。
もうひとつは、地盤や排水の状況を軽視してしまったという声です。周辺より価格が抑えられていた土地には、盛土や造成の履歴があったり、大雨の際に水はけが気になったりする場合があります。価格の安さだけで判断せず、なぜその価格になっているのか背景まで確認する姿勢が求められます。さらに、越前市の地価推移を見ずに「今が買い時」と決めつけてしまい、後から近隣の実勢価格を知って割高だったと感じたという声もありました。意外に思われるかもしれませんが、エリアによって値動きの傾向は異なります。思い込みで判断を急がないことが、後悔を減らす一番の近道といえそうです。
購入者の体験談を探す方法
個人の体験談は貴重な参考材料になりますが、条件(時期・面積・エリア・予算)が一致しないと参考にならないこともあります。体験談を探す際は、自分がどのエリア・どの価格帯を検討しているのかを明確にしたうえで、条件が近い事例を探すとよいでしょう。特定の家族構成や資金計画の話は個別性が高いものです。あくまで判断材料のひとつとして受け止め、鵜呑みにしない姿勢も持っておきたいところです。
体験談だけに頼らず、客観的なデータと突き合わせる視点も欠かせません。越前市では実際の取引価格の集計として、宅地の坪単価の中央値がおよそ10万円という値が示された時期もあります。個人の体験談で語られる価格感と、こうした集計データを両方見比べることで、検討中の土地が相場に対してどの程度の水準にあるのか、落ち着いて判断できるようになるはずです。体験談は「感覚」を補う材料、データは「相場」を確かめる材料として、役割を分けて活用してみてください。
土地選びのポイントと専門家のアドバイス
土地選びの成否は、価格だけでなく用途地域・接道・災害リスクを個別に確認できるかどうかで決まります。
.webp)
土地選びで重要なポイント
坪単価が周辺より安い土地には、たいてい理由があります。前面道路が狭い、建ぺい率・容積率が低く思うような広さの家が建てられない、といった事情が後から分かるケースは珍しくありません。越前市の土地価格を比較するときは、価格と合わせて用途地域や建ぺい率・容積率も確認しておきましょう。例えば第一種低層住居専用地域に指定された土地であれば、周辺に大きな建物が建ちにくく、日当たりや眺望が将来も確保されやすいという利点があります。一方で近隣商業地域に近い土地は、店舗や事業所が建ちやすい分、生活の利便性は高くても静けさを求める方には向かないこともあるでしょう。
接道状況も見落とせないポイントです。前面道路の幅員や、私道であれば通行・掘削の承諾が取れているかどうかで、将来の建て替えや資産価値に差が出ます。洪水・内水・土砂災害などのハザードマップについては、対象区域外だからといって安全と決めつけず、自治体の最新情報で確認しておく姿勢をおすすめします。上下水道やガスの引き込み状況、境界確定の有無も、契約前に売主や仲介業者へ確認しておきたい項目です。価格交渉の前にこうした個別事情を洗い出しておくと、購入後の後悔を減らせるはずです。
エリア別の土地価格比較の方法
家久・国高・吉野といったエリアごとに土地価格を比べたいという方は多いものですが、公示地価の調査地点は市内のすべての地区を網羅しているわけではありません。エリアによっては公示地点が住宅地・商業地のどちらか一方しかなかったり、近隣の地点データしか参照できなかったりする場合もあります。そのため「このエリアの平均坪単価はいくらか」という一点だけで判断せず、気になる土地そのものの取引価格や周辺の成約事例を個別に調べる姿勢が実用的です。
具体的な調べ方としては、国土交通省が運営する不動産情報ライブラリを使うと、地図上で標準地の価格や取引価格情報を確認できます。都市計画情報や人口データと重ね合わせて見られるため、価格だけでなく周辺環境も含めた比較がしやすくなっています。なお、レインズは宅地建物取引業者向けのシステムであり、一般の方が自由に成約情報を検索できるものではありません。一般向けにはREINS Market Informationや不動産情報ライブラリを窓口として使うのが現実的でしょう。エリア同士を単純な平均値で比べるのではなく、気になる土地に近い地点のデータを個別に照らし合わせることが、越前市の土地相場を正しくつかむ近道になります。
専門家から得られるアドバイス
土地の価格や条件は、公的資料を読み込むだけでは判断しきれない部分も残ります。重要事項説明では、宅地建物取引士が用途地域や法令上の制限、境界・越境の有無などを説明しますが、法定の説明事項はあくまで最低限のものです。判断に大きく関わる事実であれば、法定項目以外でも説明を求めてよい場面があります。疑問点は遠慮せずその場で質問し、書面に残る形で確認しておくと安心です。
税金や登記に関する制度は改正が続いているため、不動産取得税や登録免許税の軽減措置、住宅ローン控除の適用条件などは、購入時点の最新情報を国税庁や福井県の窓口で確認しておく必要があります。ローン特約についても、「融資が通らなければ相談」といった曖昧な取り決めではなく、融資先・期限・解除条件・返金方法まで具体的に書面化しておくことが望ましいでしょう。境界が不明瞭な土地であれば、契約上の扱いをどう定めるかも事前にすり合わせておきたい点です。専門家の説明を受け身で聞くだけでなく、自分の生活設計に照らして疑問を投げかける姿勢が、失敗のない土地選びにつながります。
まとめ
初めて越前市で土地を購入する方、家久・国高・吉野あたりで候補を比較している方、そして提示された価格が妥当かどうか確かめたい方に役立つ内容です。押さえておきたいポイントは3つあります。まず、市全体の平均価格はあくまで目安であり、町ごと・用途地域ごとに水準が異なる点です。次に、公示地価と基準地価、実際の取引価格は性質が異なるため、これらを混ぜて比べないようにしたい点です。価格だけでなく用途地域・接道・上下水道といった条件が、住み心地と総費用を左右するという点です。気になる区画が出てきたときは、条件の読み解き方も含めてお気軽にお問い合わせください。購入時期がまだ決まっていない情報収集の段階でも構いません。
※掲載内容は執筆時点の情報です。最新情報は各自治体・関係機関の公式ホームページをご確認ください。
出典
- 令和7年地価公示(福井県分)の概要について — https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kanri/h30tikakouji_d/fil/0701.pdf
- 令和7年福井県地価調査の概要について — https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kanri/30tikatop_d/fil/R701.pdf
- 不動産情報ライブラリ 不動産取引価格情報(国土交通省)|福井県越前市 — https://www.reinfolib.mlit.go.jp/
- 地価調査結果 | 福井県ホームページ — https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/kanri/30tikatop.html
- 公示地価、福井県内は2年連続上昇 住宅地30年ぶり下げ止まる | 経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE — https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2553844
- 基準地価、福井市と敦賀市がプラス圏 福井県全体では下落幅が縮小 | 経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE — https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/2408964
- 家久町(越前市)の地価・土地価格(公示地価) | トチノカチ — https://totinokati.com/kakaku/place/18209-U0006/kouji/
- 国高(越前市)の地価・土地価格(公示地価) | トチノカチ — https://totinokati.com/kakaku/place/18209-U0004/kouji/
家づくりのこと、お気軽にご相談ください
土地探し・間取り・資金計画まで、福井県越前市の川端工務店がワンストップでサポートします。
よくある質問
Q. 越前市の土地価格の相場は、坪単価でどのくらいですか?
国土交通省「不動産情報ライブラリ」の不動産取引価格情報で2024年第3四半期〜2026年第1四半期の越前市の宅地取引106件を集計すると、以下のような水準になります[出典7]。
・坪単価の中央値:約10万円/坪(25〜75パーセンタイルは約7万〜12万円/坪)
・住宅地の平均価格:30,600円/㎡(2026年1月1日時点・公示地価)[出典1]
・商業地の平均価格:41,700円/㎡(同上)[出典1]
実際の売買価格は面積・接道・上下水道の状況などで大きく変わるため、幅のある目安として受け取ってください。
Q. 家久エリアと国高エリアでは坪単価にどのくらい差がありますか?
2025年時点の公示地価(住宅地)による比較は以下の通りです[出典12][出典13]。
家久町エリア:8.3万円(2025年の坪単価):前年比−0.8%
国高エリア:15.0万円(2025年の坪単価):前年比+0.4%
公示地価は市内の限られた標準地の価格で、エリア全域を代表する数値ではありません。検討中の土地の相場を知りたい場合は、不動産情報ライブラリで最寄りの標準地と実際の取引価格情報を確認するのが確実です[出典7]。
Q. 越前市の土地価格は2026年に上がっているのですか、下がっているのですか?
2026年1月1日時点の地価公示では、越前市は住宅地・商業地・全用途のいずれも前年比-0.7%と、わずかな下落となっています[出典1]。一方で福井県全体は全用途プラス0.2%、住宅地は0.0%で30年ぶりに下げ止まりました[出典9]。県全体が持ち直しつつある中でも越前市は横ばい圏の弱い動きにとどまっており、今後の価格を断定できる材料はありません。
Q. 土地を買うときの初期費用には何が含まれますか?
土地代金以外に、主に以下の費用がかかります。
・仲介手数料(サービス部分には消費税が課税)
・登記費用(登録免許税・司法書士報酬)
・不動産取得税
・固定資産税の精算金
・売買契約書の印紙税
税率や軽減措置は改正されるため、金額の見込みは購入前に国税庁や福井県の税務担当窓口で最新の内容を確認してください。土地の譲渡自体は消費税が非課税です。
Q. 越前市の土地利用計画や規制は、どこで確認できますか?
用途地域・都市計画の区域区分は越前市の都市計画担当課、または市の公式ホームページで確認できます。あわせて洪水や土砂災害のハザードマップも市の最新版を確認してください。区域外であっても災害リスクがないという意味ではないため、接道・私道負担・上下水道の引き込み状況とセットで、契約前に宅地建物取引士の重要事項説明で確かめることをおすすめします。
監修者
川端 武志
株式会社川端工務店 代表取締役 / 一級建築士
福井県越前市を拠点に、土地探しから設計・施工・アフターまでワンストップで住まいづくりを手がける。地域の気候風土に合わせた、長く快適に暮らせる住宅設計を得意とする。
.webp)
.webp)

